転職・独立したい20代広告営業の日記

就活や転職に悩んでいる方、営業を頑張っている方の背中を少しでをも後押ししたい!

【人手不足】外食産業の未来は?

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求人広告営業という仕事柄、よく飲食店に伺います。

話を聞くと、やはり人手不足で困っているお店がほとんどです。

個人で小規模経営しているお店は別として、何店舗か出店している企業はどうしても社長(オーナー)+ アルバイトだけではお店がまかなえなくなります。

各店舗に管理責任者を置こうと思うと、当然社員が必要ですよね。

 

話は少し変わりますが、飲食店の利益構造は、

 

客単価×席数×回転数

 

つまり超ざっくり説明すると、

 

「お客さん1人あたりに高い商品をたくさん食べてもらって、大きいお店で何十人も座れて、たくさんのお客様が入れ替わり立ち替わり来てくれる!」

 

が一番利益が出ます。(めちゃくちゃ適当w)

 

ただ、全てを満たすのはもちろん難しいです。

 

例えば居酒屋などは、商品をたくさん頼んでもらって客単価が高くなるスタイル。ただし1組あたりの滞在時間は長い傾向があります。

 

ファーストフード店は1組あたりの売上はそこまで大きくないですが、早く提供したりドライブスルー体制を作ってたくさん回すことで回転数を上げています。

 

大手飲食チェーンなどはお店のマニュアルを整え、出店戦略をとることで利益の出るお店をたくさん作っています。

利益の出るお店が増えれば、会社の利益も上がりますよね。

 

つまり、より大きな利益を出し会社を大きくするために、お店を増やすと当然人が必要なのですが、外食産業での正社員確保は地獄のような状態になってきています(笑)

皆さんもアルバイトに比べると大変そうなイメージを持ってらっしゃいますよね?

そのせいもあり、やはり募集してもなかなか応募がないです。

そこでオーナーや社長は、会社の変革を求められているのです。

 

飲食店で社員を集めるのが大変な理由は、主に下記が考えられます。

 

①土日祝に休めない

飲食店にとって、1番繁盛するのは土日祝日。

当然そこに人手が居なければ、サービスの質が低下したり、機会を損失することになります。

飲食店で働く多くの人は、土日祝での出勤が求められます。

 

世間一般的には休みと言われている、土日祝や長期休暇のタイミングこそが、サービス業にとっては1番働かなければいけない時期なのです。

周りの人間と休みの都合がなかなか合わなってしまいますよね。

 

②時間帯が不規則

お店の種類によりますが、多くのお店がランチとディナーそれぞれ営業していると、朝早くから夜遅くまで働く必要が出てきます。

お店の営業時間が24時までだったとしても、閉店作業や明日のための準備を含めると、夜中まで働いていることがほとんどです。

 

例えば、昼過ぎから夜中まで勤務するスタイルの方は、家族や友人と生活する時間帯がズレてしまうことも多々ありますよね。

 

③残業が多い

開店作業のための早出や閉店作業のための残業が横行しているようです。

結果的に1日の労働時間が10時間〜12時間程度になっている傾向があります。

 

残業は極力しないという今のトレンドには逆向してしまっていますよね。

 

 

上記のような理由で、飲食店は特に若者から避けられる傾向があります。

ですが近年、大手企業を中心は色々な変革が起こっています。

 

①休みを整える

大手企業は人手を揃えまくって、1人当たりの負担を減らす方向にシフトしています。

マイクロソフトが話題になるより先に、週休3日制を導入している企業もチラホラ。

 

この週休3日制ですが、実は1日あたりの勤務時間を10時間にすることで、週あたり40時間に帳尻を合わせていることもあるみたいです。

たしかにどのみち残業が多くなってしまうようなら、休みを増やしてもらえる方が嬉しい気もしますね!

 

②時間を整える

時短正社員制度を導入する企業も増えてきました。

例えば主婦の方に社員として働いてもらう際には、1日の実働時間を6時間程度にして、早めに帰宅できるようにするといった感じです。

その分単純に労働時間が減るので、給与はダウンしてしまいますが…

主婦の方であれば共働きの方が多いと思うので、それでも家事育児に時間がとれた方がいいのかもしれません。

 

また、そもそもの営業時間を見直すお店も増えてきました。

朝の開店時間を遅くしたり、閉店時間を早くしたり。

お店の売り上げを多少下げてでも、働きやすさを優先する場合です。

 

③基本給与のアップ

飲食業は少ない給料で働かされいるのが割りに合わないということが浸透してきたのか、最近は基本給のベースがアップしてきています。

未経験から始めたとしても、月給25万円〜くらいが相場になってきている印象です。

 

休みや時間など、安い給料で働くには厳しい条件だと思うので、これは単純に素晴らしいことですね。

 

④機械を導入する

今まではレジ清算マンパワーを割いていたところに、自動レジを導入したり、クレジットカード清算に対応したりというお店も増えてきました。

余計な手間を減らしつつ、ミスも減らせて一石二鳥ですね。

 

最近は客席でのタッチパネル式でのオーダーもよく見かけます。

これも働き手側の負担は確実に減り、ミスも減らせますよね。

 

また中国では調理も全て機械任せのお店も出始めているとか!すごい!

人間は接客だけに注力できるようです!

 

 

このような感じで、確実に環境は変わりつつあります。

むしろしっかりと時代の流れに対応していける企業が、これからも人材を揃えつつ規模拡大できる企業です。

飲食=ブラックというイメージはまだまだありますが、それを払拭しようとしている企業もたくさん出てきているのは間違いないです!

これから「飲食店の起業を目指します!」や、「飲食店の社員になりたい!」という方は少ないかも知れませんが、今後の外食産業の未来は決してお先真っ暗というわけでもないのではないでしょうか。

 

Yちゃん